本番直前アドバイス

そしてついに季節は真夏に突入した。
6月末に退職してからはもう時間はすべて私のものになった。
私は時にはホテルのプールサイドでサングラスを掛けて
1日中テキストを眺めて暗記することもあった。
それはなんていうか、すごく快適な時間だった。
肉体は太陽の光を浴びて心地よくリラックスしているのに、
頭の中はフル回転。そのバランスが妙に心地よかった。
暑くなったら水に飛び込んで、「あー、今頃前の職場では
汗水ダラダラで営業にまわって、今日も夜中まで仕事なんだろうなぁ」
なんてことをぼんやりと考えた。
なんだか自分がひどく贅沢なことをしているようにさえ感じた。
のどが乾いたら冷えたドリンクを注文して、I-Podに落とした
DVDの音声をデッキチェアーの上で繰り返し聞いた。
空には大きな入道雲が浮かび、その下をヘリコプターが横切った。
私は生きていることの喜びを再び噛みしめられるようになったんだ。

そんな日々を過ごすうちにそろそろ8月も後半にさしかかった。
この時点でテキストの内容をひととおり学習することができていた
自分が誇らしかった。
1年前のことを考えるとなんだか夢のようでもある。

本番まではあと約1ヵ月半。さっそく私は過去問演習にとりかかった。
約10回分の過去問を繰り返し解き、間違えた問題や
わからなかった問題は、もう一度テキストを出して復習した。
次第にすべての年度で満点近い点数がたたき出せるようになっていった。
合格への自信は、はっきり言ってもう満々だった!!

あとは体調を崩さないようにするのも大事なことだ。
学科試験は朝10時からなので、毎日6時くらいに、
遅い日でも7時には起きるように習慣づけていった。

試験本番まであと少し。早く試験が受けたくてワクワクしている自分がいた。